令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。
また、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまへ、謹んでお悔やみを申し上げます。
こんにちは、CoCoです。
今回は、地震保険について解説を行いたいと思います。
地震大国「日本」
日本で生きていくうえで、地震は太古の昔から避けようのない災害です。
ですが、テクノロジーが発達した現代でも地震を予測することはできていません。
私達にできることといえば、来たるべき地震に対して備えをしておくこと。
備えにも種類はありますよね。
避難経路の確認、防災セットの準備、緊急連絡先の確認など。
人によっては保険で備えているという方もいるかもしれません。
ですが、僕は保険に関して、
基本的に地震保険は不要である
と考えています。
「保険がないと、地震が起きたときどうするんだ!」
といった声も聞こえてきますが、
保険を入る上で重要なことは、中身を理解して本当に必要なものだけ加入することです。
もちろん、人によって年収やローン残高、家族構成など状況は異なります。
いざという時に保険金がもらえるだけでも生活が助かるという人もいるでしょう。
ですが、多くの人にとっては必要が無いものとなる可能性が高いとも考えています。
では早速、上記の考えの理由などを解説していきます。
地震保険について
地震保険とは、損害保険の一種であり、地震や噴火、津波による災害で被った損失を保証する保険。
一般的に、地震保険は震災などで家屋が壊れてしまったときや、地震で延焼の巻き添えになってしまったときなどに、
家を建て替えるための保証金が出ると思われがちです。
ですが、実態は異なります。
いざ申請したときにこういった悩みを持つ方も多いと聞きます。
- 保険金がなかなかおりない
- 保険金はおりたけどおりたけど少額
- とてもじゃないけど家を建て直すことはできない
では、こういったトラブルはなぜ起こるのでしょうか?
生活の立て直し保険であって、住宅の建て直しではない
多くの方が勘違いされがちですが【地震保険】とはそもそも、
住宅再建のための保証ではなく、生活の再建を目的とする保険です。
地震保険での保証金額は、下記のように定められており、火災保険と同額の補償を受けることはできません。
火災保険の30~50%の範囲内かつ、
上限金額が建物では5000万円、家財は1000万円
つまり、家が全損(全焼)したとしても、時価額の50%が上限となってしまいます。
例)2000万の家が地震で全損(全焼)した場合の保険支払上限額は1000万
※あくまで理論値なので、実際はもっと少なくなるケースが多いです。
これではとてもじゃないですが、家の再建は難しいと思います。
地震で起こり得る被害を想定して、本当に必要な補償額がおりるのか。
これをよく考える必要がありますね。
また、近年の住宅の耐震性能の向上著しく、たとえ家に歪みが出るほどの揺れが来たとしても、倒壊までは起こり得ないことが多いです。
その場合、補償額は更に減ってしまい、住宅の時価額の20%程度となることも少なくないです。
これでは、生活再建のための補填としても心細い金額です。
地震保険に上乗せして上限を100%とする特約もありますが、保険金額も相応に上乗せされますので、割に合わない保険だと思います。
※あくまで上限です。実際に降りる金額はMAXだとは限りません。
地震による火災は対象外
地震保険に加入するには火災保険に入っておく必要があります。
※地震保険と火災保険は同じ保険会社。
ですが、地震による火災被害は、火災保険が適用されません。
地震での損壊扱いになりますので、全焼したとしても、基本的に上限は50%で保証されます。
保険金がすぐにおりるとは限らない
大震災が起こった場合などは、保険屋への問い合わせも殺到します。
生活再建のための頭金として期待していたとしても、保険金がおりるが遅れてしまうことも想像できます。
保険金を期待しての生活設計では、何かあったときへの対応ができなくなってしまうかもしれません。
いざというときの資金は別途準備しておく必要があります。
地震保険は割に合わない?
保険の原則は相互扶助
保険の原則は相互扶助です。
保険に加入した人々が互いに少しずつお金(保険料)を出し合い、不幸にも誰かが事故や災害にあってしまったときに、集まったお金の一部を渡して損害を補う仕組み。
日本は地震大国です。
震災の被害に合われる方も少なくはなく、震災時には莫大な保証金が必要になります。
なので、各々が出し合う金額もそれなりに膨らんでしまいます。
地域によって大きく変わりますが、どの程度おりるか分からない保険に支払うにしては、負担金額が大きいです。
そういった理由から、地震保険は割に合わない保険だと言われることも多いです。
まとめ
地震保険にかかわらず、保険全般に共通することは、中身を理解して本当に必要なものだけ加入することです。
住宅ローンや貯蓄資産額などによって、地震保険の考え方は変わってくると思います。
ですが、日本の住宅は一部を除いて新築でも年々価値が下がり続けています。
よく考えず契約してしまうと、長期で見るとかなり割高な保険を支払ってしまうこととなります。
ですが、人によって年収やローン残高、家族構成など状況は異なり、
いざという時に保険金がもらえるだけでも生活が助かるという人もいると思います。
自分ひいては家族にとって、本当に必要な保険なのか。
この機会に一度、見直してみてもいいかもしれません!
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保険は不透明な部分も多いので、保険屋任せにせず自分で把握しておくことが大事です!